この1年コーチングを受けてみて
コーチングを受け始めた理由
2020年1月からコーチングを受け始めた。思考の癖をどうにかしたいという思いがきっかけ。
2012年から続けてる徒然日記があるのでジャーナリングや振り返りの習慣はある方だと思っていたのに、年末に大きな振り返りをするといつも同じような壁にぶつかって止まっていることに気づいていた。知識やスキルの話であればそれらを習得して乗り越えれば済む話かもしれないし、環境要因なら環境ごと変えるのも手段の1つ。
自分の場合そういう次元の話ではなさそうで、思考の癖によって自ら壁を作り出しているという感覚に近かった。思考の癖っていうのは例えばポジティブすぎてリスクを軽視してしまうとか、分析するのに夢中で一歩目が出ないとかそういう類のもの。
様々な思考の癖が複合的に重なることで自分の人格や思考習慣を形成しているとすれば、自分の中の無意識なモノと戦わなければならない。これを独力で倒すのは相当難しいなーと思っていた時、どうやら同じような戦いに挑んでいる友人がいたことを知る。
友人のtweetに書かれた「慣れた自分に戻る」という表現はかなりしっくりきた。思考の癖は必ずしも悪いものではなくて、特定の思考パターンで恩恵を受けてきた経験蓄積があるから習慣化したものだともいえる。
すぐ友人に連絡してサービスを紹介してもらった。
いざセッションを受けてみて
当初なんとかしたいと思っていた思考の癖は早々に(1か月~1か月半くらい)矯正できた。30年ちょい生きてきて習慣化された癖がこんな簡単に矯正できるとは。かなり感動したのを覚えている。
自分は月1回のセッション頻度だったので、そこからは次の課題を設定するためのセッションだったり、その時々で課題意識を持ったテーマについて扱ってきた。今は次なる思考の癖に戦いを挑んでいる最中で、これは来年の大きなテーマになりそう。
ZaPASSのコーチングセッションは(というより世のコーチングセッションは)そこそこ良い値段するので金額ネックで一歩踏み出せない人もいそうに思える。投資対効果をどう捉えるかは人それぞれだけど、自分の場合は先にも書いた「30年ちょい生きてきて習慣化された思考の癖」を簡単に対処することができたので、この時点でこの先1年間コーチングを受け続けたとしても投資対効果に見合うと判断した。1月に始めて2月中にそう思えたのはすごい。
思考の癖
先天的なもの、親からの受けた教育、幼少期の経験、自身の強烈な成功・失敗体験などなどが影響していると思われる。タイムマシンで過去に戻って自分に何かしてやることはできないし、この癖によって恩恵を受けている部分もかなりあることを理解すれば「こんな考え方しかできない自分はだめだ」と思うより「思考の癖とどう付き合っていくか」に目を向けたアプローチが良さそう。
コーチングは第三者視点から自分の無意識的な領域に踏み込むことができるのと、対話を通じて気づきが得られるので自分にハマっていたと思う。
コーチとの相性
セッションを良い時間にするために欠かせない要素の1つ。ZaPPSSでは最初に自分がどのような人にセッションを依頼したいか伝えて、お試しセッションもやらせてもらえるので安心してお願いすることができた。他のコーチングサービスも似たような形式になってるのではないか。
自分の場合はフワッとした問い(「その時どう思った?」みたいな)を多用されるのが苦手なので、コーチの方から見た自分を具体的にFBしてもらいつつ、そのFBに対して自分に降ってきた言葉や感情を整理していくうちに深層まで潜っていきたいと伝えた。
フワッとした問いは思考を発散させるには良い。それは理解しているものの、出てくる言葉が自分の中で練られていないので、その言葉を正として次に進むと感情が置き去りにされるような気持になる。行き場のない発散。
それよりも「私から見て、あなたの中でこういうことが起きてるのではないかと思うんですが実際のところどうでしょう?」と言ってもらえた方が「たしかにその側面はありそう」「んー、というよりはこういう感じかも」と繋ぐことができて、自分はこっちの方が相性が良いように思える。
ストレングスファインダーとの出会い
コーチングの振り返りをする上でとても大きな要素。ストレングスファインダーは今年イチの大ヒットだった。
幸いにも既に会社で受けさせてもらっていたので、コーチと一緒にその結果を分析しながら前に進むことができた。ちなみに自分の上位資質はこんな感じ。
- アレンジ
- 学習欲
- 回復志向
- 活発性
- 調和性
- 親密性
- コミュニケーション
- 着想
- 自我
- 共感性
これまで思考の癖と書いてきたものは、後にストレングスファインダーの上位資質であることに気づく。上位資質が良くない使われ方をしている時に同じ壁にぶつかっている感じがしてたんだなーと。自分がなんとかしたいと思っていた上位資質は「回復志向」
「回復志向」上位の人は、物事の本来あるべき姿に対し、足りないところ欠けているところに目を向けます。
それは例えば、仕組みや手順に潜む問題点であったり、人であればその人の出来てないところ、足りないところ、何かを損ねているところだったりします。
この回復志向に助けられたことは何度もある。例えばスポーツをしている時、相手チームの試合をぼーっと見てるだけで色んな欠点に気づくことができたし、営業をしている時は先方の課題感を素早く察知することができた(気がしてます自分ではw)
一方で自分の足りないところばかりが気になって、俺はなんてクソダメ人間なんだと思ってしまうこともあったり、他人のできてない所ばかり目についてしまうこともあったりした。これが先天的な性格だとしたら終わってんな俺とますます自責が続くところを、回復志向の使われ方が良くないと捉えることで解決に向かうことができたように思える。
自分の場合は「輪ゴム療法」に近いことをして克服した。輪ゴム療法は禁煙中にタバコ吸いたくなったら手首にハメた輪ゴムをパチンとはじくことで痛みで制御するというもの。まったく同じことをしたわけではないが、回復志向が暴れだしたら自分で決めていたアクションをすることで1か月経った頃には大分制御できるようになっていた。
来年は上位資質5~10番目の能力を活かすことが目標。この辺の資質たち
- 調和性
- 親密性
- コミュニケーション
- 着想
- 自我
- 共感性
ディズニー映画のインサイド・ヘッドみたいに、自分はストレングスファインダーの資質をそれぞれ「キャラ」みたいに捉えていて、こいつらの良い使い方ができるようになると自分の幅がグッと広がるような気がしている。
最後に
1年間ともに伴奏してくれた宮本コーチとZaPASSに感謝を伝えたい。
宮本さんとのセッションでは自分が勝手に大きくしていた壁の存在に気づけたり、どういうトリガーが発動すると自分の動きが止まるのか理解することができた。それに良い感じに小石を投げてくれる(FBをくれる)ので、何度か打ち返してくうちに潜在的な思考や感情にたどり着くこともできた。宮本さんとの出会いなくして到達できなかった領域だと思います。これから戦いを挑もうとしている壁もそこそこ強そうな気がしているのでまたよろしくお願いします。
コーチングを受け始めた当初、自分の中で「弱み」だと思っていたものが「強い資質の裏側」であることに気づけたのもとても大きい。この発見は希望になった。いつも同じ壁で躓いてしまうなーと思ってる人は是非一度ストレングスファインダーの診断と、その結果をもとにしたコーチングをオススメします。
そうそう、ZaPASSではエゴグラムという性格診断もやっていて社内SlackやTwitterでは結構当たってると評判でした。
自分は人間じゃなかったけども。
おかしいなw
というわけで2021年もまたよろしくお願いします。皆さん良いお年を~