ひたすら空撮写真を眺めた日~コミュニティと都市とメディア~
最近いたるところで「コミュニティ」というワードを目にします。コミュニティマネージャーがどうとか、コミュニティ運営のイロハがどうとか。
この単語を見かけない日は無いんじゃないかと思うほどFacebookでもNewsPicksでもTwitterでも流れてくるのですが、実際コミュニティが何なのかよくわかっていない自分がいて、理解を深めるために色々と考えたり調べたりしてみました。
ちなみに僕は最近「起源から掘る」というアプローチにハマっているので今回もそのやり方で検証を試みています(╹◡╹)
まずは仮説を立てる
「コミュニティって何だ?」と考えた時、シンプルに「人の居場所」だと思いました。次に人の居場所の起源は?と考えて「都市」じゃないかなーと思ったので、メソポタミア文明とかその辺から掘ってみようかとも考えたのですが、突然ものすごい気変わりして「いや、歴史ありそうな街の空撮写真を見よう!」と閃いてしまい、自分が思いつく限りもっとも歴史ありそうな街アテネの写真を見ることにしました(その直後に調べたらこんな発見が!世界で最も古い10都市と中東の帝国史)
この時点で「起源から掘れてねーじゃんw」と1人ツッコミ を入れるものの、まあ世界史の知識なんて全然無いし、そもそも仮説なんで外れても良いやってことでやってみました。合っていようが間違っていようが自分なりに仮説を立てることで調べモノが楽しくなるので良いのです(╹◡╹)
実際に見てみた
「アテネ 空撮」でグーグル先生にお願いすると沢山写真が出てきました。その中から今回は写真ACさんからDLできた写真を載せさせて頂いてます。
最初見た時「街の真ん中に大きな丘があるけどこれはなんでだ?住みやすいのか?」と思いました。
僕が今回、この調べものをする前に唯一読んだ世界史関連の本「『民族』で読み解く世界史」から察するに人類は川と平地の近くに住む傾向が強いので、この大きな丘の周りに何故人が住んでいるのかとても不思議に感じました。
自分の持っている知識だけで読み解こうとすると数秒で限界を迎えます。こういう時はまた仮説をタテマショウ(╹◡╹)
ギリシャといえばギリシャ神話、オリンピック、ヨーグルト、エーゲ海、パルテノン神殿が有名ですよね。そういえば高校の時に倫理でソクラテスとか出てきたなーと考えているうちに次の考えが思い浮かびました。
農作物以外の「コンテンツ」を軸に発展した都市なのでは
先程紹介した「『民族』で読み解く世界史」を40pくらい読んだ時、大学受験で1秒も歴史を勉強してこなかった自分は「世界史は環境ゲームとM&Aの繰り返しである」という結論に行きつきました。
「環境ゲーム」というのは、そもそも人類の能力に優劣があったわけではなくて(多少の個体差はあるでしょうけど)その環境下で適者生存するために文明が栄えざるをえなかったのではないか、というものです。個人的にわかりやすいのはエジプト文明における太陽暦で、ナイル川が毎年氾濫する周期を読んで農業に活かすという文明は、水と共に生きる人々の努力によって生まれたものであり、その環境下にいたからこそ誕生したのではないかと考えています。
そうやって各地で発展した文明・都市どうし拡大していく中で戦って吸収されたりなんだりを繰り返していったので「世界史は環境ゲームとM&Aの繰り返し」なんじゃないかという結論に至りました。
話を戻すと、 アテネの空撮写真を見るに「恐らく農作物から発展した都市ではなく、それ以外のコンテンツを軸に発展していった都市なのではないか」と考えるようになったので「人が生きていくために食べ物が必要なので漁業かな?」とか何とか考えているうちにこちらのサイトと出会います。
「 あー、、、貿易と宗教(神殿)と政治かー」とあっさり色んなものが解決してしまったのですが、ここまでの過程が自分にとっては超重要でした(╹◡╹)
都市によっては農作物以外のコンテンツを軸に発展したものもあり、その都市ではどういう順序でどんな建物が建てられていったのか?を掘っていくことで、多様なコミュニティの在り方、価値観を知ることができたからです。
アテネ以外の街も見てみる
空撮写真を見ていると「何でこの都市はこんな形してるんだろう?」と疑問が湧いてきますよね。自分の場合は、まず何でも良いからその都市について知っている知識を無理矢理組み合わせて仮説を立てた後「都市の名前 起源」でググって出てきたサイトを見て回ります。そうやって、その都市は人の居場所としてどのような発展を遂げたのか、沿革を眺めることで多様なコミュニティの在り方を学ぶことができました。
メディアとしての都市
人が情報を運んでいた時代、都市は情報を伝達する媒体(メディア)としての機能も持っていたはずです。これまた気になって調べた所、コミュニティの語源はラテン語でcommune(共有財産、共同体)、communis(共有)からきていると言われており、元の意味は「共同の状態」だそうです。コミュニケーションも同じくここから来ていて「共有のものにする、(感情や思考を)伝達する」という意味だそうです。
コミュニティとコミュニケーションのルーツが同じであることを考えると、都市をメディアと見立てて誰が何を伝えていきたかったのか?考察しながら調べていくのも面白いですね。最近はトルコのように首都が移転された国の沿革を掘ってる最中です。そこにどんなメッセージが隠されているのか、まだ知らないことだらけだからこそ、新たな発見が楽しいです。
ちなみに空撮写真では「ブルーモスク(@イスタンブール)かっこよすぎだろ!」くらいの弱い感想しか出ませんでした(╹◡╹)見てもらうとわかりますけどゲームの世界ですよこれ。是非行ってみたいですね。
http://www.tolgaoner.com/?attachment_id=6 より
最後に
朝?2時くらいに起きてしまって暇だったので3時過ぎから書きはじめ、気づけば朝6時になっておりました(╹◡╹)
最近ずっと考えていことをどっかのタイミングで言語化したかったので、こうして沢山の素敵な写真と共にブログ書けてハッピーです。ど素人がビビりながらフリー素材DLしたり、こんなサイト見て色々やったのですが、もし思いがけず人様にご迷惑をかけるようなことをしていたら教えて頂けますと幸いです。
では(╹◡╹)