脱ぶら下がり奮闘記

ゆるふわな感じの暇つぶしです。

体育会人材の本質的な良さはそこじゃないと思うんだよな

僕は大学の4年間をラクロス部で過ごしました。

 

出身学部は商学部ではなくラクロス部だ!と言っても過言でないくらいグランドで過ごした時間は長く、そこで得た学びや他大学との交流で生まれた友人関係は、卒業して6年経った今でも自分自身に強い影響を与えています。

 

この前、同世代のラクロス友達と話していて「一時期ラクロス部が企業から一番人気の部活だ~みたいな記事あったけどあれって今もそうなの?」と聞かれました。確か2013年頃のダイヤモンドでそんな記事あったような。「今も一番人気かはわからないけど皆一般的に言う良い企業には入っていくよね」という当たり障りない返しをしたものの、少し気になったので「ラクロス 就職 人気」で調べて一番上にきた記事を見てみることに。

 

www.sankeibiz.jp

 

 まあまあまあ。。。

 

順位変動はそりゃあるだろうし、それは気にならないのでどうでもいいです。気になったのは書かれている内容。いや、この記事がどうというより昔から同じようなこと言われてるんですわ。体育会学生は礼儀正しくて心身共にタフでコミュニケーション力があって人脈が~などなど。

 

 

表面的にはな。

 

 

僕が思う体育会人材の本質的な良さは「問題解決能力の高さ」です。厳密に言うと、ある一定レベルに達したアスリートには大体備わっていて、アスリートとして上手くいかなくても、それ以外の部分で高い組織貢献を果たした人には大体備わっています。

 

一定レベルを超えてくる人はスポーツ科学の正しい理論を理解して体現できる人か、自分の身体能力を分析して「自分」という個体の能力を最大化させられるような技術を身に着けた人か、相手の嫌がることを徹底的に研究して体現できるようになった人か、もしくは複数を兼ね揃えている人で、このレベルになろうとしたら自分に対して様々な角度から質問をぶつけてオリジナル練習法を編み出さなければなりません。

 

だから質問力が高いのは当たり前で、むしろそれが無ければ自分の能力を向上させることはできないし、長く良い選手であり続けることはできないと思います。当然、組織への貢献も果たせません。

 

ちなみに質問力の高さとは瞬発的に良い質問ができるという意味ではなく、ある程度時間をかけながら「こういう場合はどうしよう」を考え続ける思考力があるということです。表面的なコミュニケーションスキルの高さとは関係ありません。中田英寿さんやイチロー選手の言葉に深みがあるのは、目の前の課題を乗り越えるためにあらゆる角度から質問を浴びせかけ、実際に身体を動かしながら仮説検証しまくってきたからでしょう。単に身体能力だけで勝負している人ではないことは誰もが理解していることだと思います。

 

これはスポーツ選手に限らず、ある一定レベル何かに本気で打ち込んできた人に通ずる能力な気がします。

 

どんな分野でも、秀でた成果を出そうと思えば周りと違うことをしなければいけないし、そのために何をすべきか考え、実験して、修正してを繰り返す。その過程において「問題解決能力」が磨かれるわけで、その辺を体育会人材と言われる人たちにちゃんと伝えていきたいなーと思ったり。

 

強みをどの深さで定義するかって大事だよねっていう話はまた別の機会に書きます。

 

では!