脱ぶら下がり奮闘記

ゆるふわな感じの暇つぶしです。

「うるせェ!!!いこう!!!」と言えるかどうか

自分の周りだけか、一時期やたら「コーチング」にハマる人がいました。

知識や経験を一方的に教える「ティーチング」との比較で語られることが多く、「コーチング」は双方向なコミュニケーションを通じて相手の中にある潜在的な言葉や解決策を見出していくという手法です。

※色んな定義があるのでここではニュアンスが伝われば良いです。

 

守破離に則っていけば、何事もある一定はまっさらな状態から正攻法を学ぶ「守」の時期で、ここでは「ティーチング」がモノを言うでしょう。なにせ何が正しい方向なのかもわからない状態なわけで、そんな人相手に潜在的な解決策を引き出すも何もないですよね。基礎を固めるためにはまず先人たちが築いてきた勝ちパターンを学ぶ必要があると思います。

 

一方で「コーチング」は「型を破る時期」になった時に初めて効果を発揮するんじゃないかと思います。どんな方向性に突き抜けていくのか、自分のやりたいことと、できることが食い違ったり、周りから求められてるものを考えていくうちに答えが見えなくなってくる時というのは、誰でもあるんじゃないでしょうか。そんな時に自分の心の声を引き出してくれる人の存在は有難いですよね。

 

ただ「コーチング」の「引き出す」という側面だけを見ると、本人がナリで行ける場所まで到達するお手伝いに過ぎないのではないかと思ってしまうし、実際そういう側面もあると思っています。

 

だけど仮にその人よりもその人自身の可能性や成長を信じることができれば。「うるせェ!!!いこう!!!」と言えるんじゃないかと思うわけです。このセリフは ワンピース十七巻より、海賊になりたいけど様々な葛藤があって悩んでいるチョッパーに対してルフィが言うセリフです(めっちゃざっくりした説明)

 

「うるせェ!!!いこう!!!」は、うるせえといこうの間に(俺たちと一緒に)というワードが入っているように思います。かなり丁寧に言い換えれば「色々あんのはわかるけど絶対こっちの方が楽しいから、とにかく俺らと一緒にいこうぜ!」といった感じです。

 

「ティーチング」も「コーチング」も相手の置かれているフェーズにおいて有効な施策であることは間違いないですが、僕の会社ではこの言葉を言える人を増やしていきたいと考えています。なぜならこれが言える人というのは 「相手よりも、その人自身の可能性や成長を信じることができる」からです。「リーディング」という表現が適切かわかりませんが、これが言える人は、相手が思ってるよりも遥かに高い次元に導いてあげられる人な気がします。


「うるせえいこう」人材、増やしていきます。まずは自分から。