脱ぶら下がり奮闘記

ゆるふわな感じの暇つぶしです。

未来は現在との陸続きであることを忘れないでほしい。 

この5か月弱の間で感じたことをダラダラと

4月からサポーターズという会社で取締役をしていいます。

「取締役」という文字が何だか偉そうで社内ではできるだけ「トリシマリヤク」と書くようにしています。「焼肉」と「ヤキニク」だと何か違いませんか?すげーどうでも良いですね。当初は社内の組織関連(評価、文化形成、日々のあれこれ)について良い感じにしてほしいと社長に言われ引き受けました。

 

肩書が変わる前から思っていたことは「会社自体が成長していないと働く皆にも成長環境は用意できないのでは?」ということ。これは多分そうで環境が人を成長させる的な話あるじゃないですか。だから事業を伸ばして新しい仕事を増やすことで皆にも自分にもチャレンジングな環境を用意しようと思ったんですね。

 

それで4~6月で注力していたのはインプット。 常に考えていたことは「今僕らが提供しているサービスをどうアップデートしていくことが、未来の世の中にとってより価値のあるものになるのか」というテーマ。

  • これからの「働く」はどう変わるのか
  • その中で採用はどう変わるのか
  • 今後どんな人が労働市場で「価値が高い」とされるのか
  • 人口減少社会において「会社」はどんな変化を迫られるのか

などなどといったこを考えたり調べたりしておりました。

結局、僕らは世の中の変化にどう適応していくかというのと、世の中に対して自ら起こせる変化があるとすれば何か?というのを考えていかなければなりません。まだ世の中にない価値を見出そうとしたら、今世の中にあるものに目を向けないと無から有は生み出せないので、毎朝5時に起きては色んなニュースを読んだり、サポーターズの未来について色んな人とディスカッションするなどしました。

 

組織の中の役割として、現場で金鉱を掘る人もいれば、金を掘る道具を作る人もいるし、穴の外に出て次なる「金鉱」がどこにあるか調査する人も必要ですよね。僕はなるべく穴の外に出て、皆がこれから先も夢中になって仕事ができる「次向かうべき場所」を探し当てようと動いてきた5ヶ月でした。

 

一方それまでやっていてセールスチームのMGR行については2年近く一緒にやってきたメンバーに引継して「あとよろしく」という感じ。これが結果的に宜しくなかったので今その自戒を込めて書いてます。当時の自分なりに色々考えて引継を行ったし、何かあれば近くにいるし大丈夫だろうと思っていて、ただ色んな箇所に綻びを招くキッカケになってしまったので改善の余地は大いにありだなと思ってます。

 

5か月前の俺よく聞いてくれ

今からやろうとしてること、考え方は悪くないけど同時進行でやって欲しいことがある。それを今から説明する。

まず君はこれまで特別難しい仕事はしてないはず。でも経験と(もしかしたら周りに共有しきれていない)ノウハウの御蔭で「あの人しかできない」と思われてしまってる仕事ない?

実際そんなものは気のせいで君の仕事は誰にでもできる。だから今までやってた仕事の手順、コツを言語化して、いつまでに、何を、どういう状態にしていたのか、1日の時間の使い方はどうだったのか、何が大変だったのか、どんな工夫をしてきたのか、全部書きだして欲しい。

これがあるだけで後任の人は大分楽になる。実際、人の処理能力はそんなに大きな差はない。ただ、いつまでに何をどうすれば良いのか考えてる時間で脳の体力が削られて、時間も減って慌ててミスに繋がる。これを防ぐために経験やノウハウを全開時して、アップデートされ続ける前提で構わないから「セールスMGRとしてやるべきこと」をまとめた手順書を作って欲しい。

あと今後自分が初めてやる仕事があれば次その道を通る人がいかに楽に歩けるのかを考えて仕事して欲しい。だから日々の活動ログを残しておいてくれ。失敗したことも全面的に公開しよう。他の人が同じ過ちを繰り返さないようにするのが君の役割だと思う。

 

とまあ、こんな感じでしょうか

実は7月頭にこのことに気づいて以降、後任MGRのサポートだったり新しく入ってくる仲間に向けた研修資料の作成などをひたすらやっていました。その時参考にしたすぐ読めてわかりやすい本を紹介します。

マンガでよくわかる ディズニーのすごい仕組み 

これはマジで良いっす。やはり素人は王道に習わないと。

 

一番の教訓

またまた5か月前の自分へ。

未来のことを考えるのは楽しいし、なんか経営層としてそれっぽいことをやってる気にはなる。ただ未来は現在と陸続きであることを忘れないでほしい。どんなに理想的な未来を描き語った所でそこまでの道を用意できなければ辿り着くことはできない。道の用意に想定外のことが起きるかもしれないしなんだかんだ手間取ることを考えると、意外と理想からの逆算より「現状の改善」 を高速で繰り返した方が結果的に早く目的地にたどり着くこともある。

未来のことを考えること、非連続な成長に想いを馳せることがダメなわけではなくて、陸続きな未来は現在の延長線上だよってこと。それをわかってもらえたら良いかな。

実際、今皆がやってる業務を効率化するとか、その業務によって生み出される価値を上げるにはどうすれば良いとか、そういう視点を持って行った施策の積み重ねが大事だったりする。

組織の進みは体育祭のムカデ競争みたいなもんで、前だけスピード上げても躓くよ。歩調を合わせてから歩幅も広げて、少しずつ回転をあげていこう。

 

最後に

同じようなことが他の組織でも起こってないか色々な方の話を聞いてみたいです。もし良かったらお気軽に絡んでくださいmm

 

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